上部頸椎専門カイロプラクティックとは

上部頸椎専門カイロプラクティックは、数多くあるカイロプラクティック・テクニックの一つです。

発祥の地アメリカなど、海外では上部頸椎専門カイロプラクティックは、Specific Chiropractic(スペシフィック・カイロプラクティック)とも呼ばれています。

-目次-

1.Specific Chiropractic(スペシフィック・カイロプラクティック)
 1-1.その場所は上部頚椎
 1-2.姿勢にも関与する
 1-3.スペシフィック・カイロプラクティックとしての確立
 1-4.科学性
2.スペシフィック・カイロプラクティックの特徴
 2-1.B.J.パーマーの言葉
 2-2.医療、治療との区別
3.生きている限り自然治癒力は存在する
 3-1.何でも治るのか

Specific Chiropractic(スペシフィック・カイロプラクティック)

上部頸椎専門カイロプラクティックでは、首の骨(第一・第二頚椎)だけをアジャストメントの対象としており、しかも1か所だけしか行いません。この方法は、カイロプラクティックの発見者であるD.D.パーマーの息子、B.J.パーマーがカイロプラクティックを教えるパーマー大学の2代目学長に就任して以来、約30年の歳月を費やして研究し、生涯のうち約60年をカイロプラクティックに捧げた集大成です。

B.J.Palmer博士 肖像

B.J.Palmer博士

そして、『直接病気の原因となるサブラクセイション(神経伝達の妨害)は首の上位の骨(上部頸椎)にあり、ここにサブラクセイションが起こると人間本来に備わっている自然治癒力が妨害され、その結果ディス・イーズ(不調和を起こした状態)が発生する。そこで、このサブラクセイションを取り除くことにより、首から下の背骨の矯正も、病気の診断・治療も、脳からの先天的治癒力(自然治癒力)が行うので触る必要はない』という学説を唱えました。

その場所は上部頚椎

背骨を構成する一番上と二番目の椎骨を上部頚椎と呼びます。

 
この場所が変位することで、全身に影響を与えることを発見した人物が、上部頚椎カイロプラクティックを生み出したB.J.パーマーです。カイロプラクティックを発見したD.D.パーマーの時代には、背骨全体をアジャストメント(調整)の対象としていましたが、B.J.パーマーはその対象を上部頚椎に絞りました。第一頚椎の内側には脳の一部である延髄が入り込み、上部頚椎部でのサブラクセイションでは、神経伝達妨害と共に延髄が圧迫されることで、その機能が妨害される事を発見したのです。

そして彼は上部頚椎へのアジャストメントのみで体が先天的知能(イネイト・インテリジェンス)により回復していく事を科学的に証明するため、クリニックを開設しました。医師や看護師を雇い、医師には診断をさせ疾病名を付け、病院と同等の検査を行い、そして上部頚椎へのアジャストメントのみを行うことで、結果を証明したのです。

姿勢にも関与する

第一頚椎(C1)の上に乗っている頭の重さは成人で約4~5㎏。地球上で生活している以上、横になっているとき以外は重力により、常に重さがかかっています。頭の受け皿である上部頚椎がズレると、重たい頭が乗っていた場所が少し変わります。すると全体のバランスが変わるため、体は改めてその状態に適応しなくてはなりません。それは、第一頚椎より下の背骨を代償作用として歪めることで再びバランスをとるのです。この様にして上部頚椎のズレは姿勢にも影響を与えていきます。

スペシフィック・カイロプラクティックとしての確立

1930年(昭和5年)にB.J.パーマーによって、アジャストメントの対象を上部頸椎のみに限定するH.I.O.と言う学説が発表されました。そして1950(昭和25年)、H.I.O.はB.J.パーマーによって、Specific Chiropracticと名称を改めました。

H.I.O.理論

科学性

それまでのカイロプラクティックでは、術者の感覚を判断基準としており、科学性が乏しいという一面がありました。
1910年(明治43年)、B.J.パーマーによってカイロプラクティックにX-Ray=レントゲンが導入され、科学的な検査、研究が行われるようになりました。これにより、実際の体の中で起きている事が確認出来るようになりました。
1924年(大正13年)には皮膚表面温度測定機が発表され、その後も改良を重ねながらカイロプラクティックに科学的なメスを入れていきました。この皮膚表面温度測定機は現在でも、カイロプラクティックに於ける検査の必需品となっています。
そして1935年、B.J.パーマー カイロプラクティック リサーチクリニックを開設、医師や看護師も交え、科学性と有効性を研究・証明していったのです。

スペシフィック・カイロプラクティックの特徴

このテクニックの特徴は、最小限の刺激で最大の効果をあげることにあります。なぜなら、人体は自分自身の体の中に自然治癒力を持っていて、余分な刺激は必要としないからです。これにはB.J.パーマーの哲学である『自然は助けを必要としない。』という考えが根底にあります。そして、上部頸椎のサブラクセイションをアジャストメント(調整)したあとは放っておく。これはつまり、後のこと(診断・治療)は自然にまかせるということなのです。まさに上部頸椎カイロプラクティックは、その哲学と一体化した、宇宙・自然の法則に基づいた自然療法なのです。

B.J.パーマーの言葉

B.J.パーマーは、自身の著書でこのようにも表現しています。

「自然は助けを必要としない」

「内部からあなたを造り上げた力よりも、外部からのスプーン1杯の薬を信用するのは道理に適った事であろうか」

医療、治療との区別

上部頚椎カイロプラクティックでは、医療、または多くの治療と全く違うことを行います。医療の目的は、病気を治すこと。症状を取って楽にすること。死を防ぎ長生きさせる。ということでしょう。そして医療には薬や注射などのツールや、多様な療法を用いてその症状を緩和するということができます。これは人間の進化によってもたらされたもので、他の生き物の世界ではみられない行為です。上部頚椎カイロプラクティックにおいては、それを行う事はありません。自分の力による解決を目指します。そこが医療との大きく異なる所です。

生きている限り自然治癒力は存在する

人間も、自然界の一部です。植えた植物の種が、いつ芽を出すのか。それを誰も確約できない様に、「自然に任せる」という事は、どこから変わるかを断言することは難しいでしょう。しかし間違いなく自然治癒力を備えているのです。

何でも治るのか

自然治癒力を含む、先天的知能(イネイト・インテリジェンス)は、あなたのどのような状態も診断・治療をおこないます。しかしながら、あまりにも病状が進行していたり、その状態の進行速度に自然治癒力が追い付かない場合、つまり物質(細胞・組織・器官)に限界が生じたときは、有効な働きができない場合があります。そのような場合、医療機関で適切な処置が必要な事もあるのです。カイロプラクターには、その物質の限界を見極める力も必要となります。

スペシフィック・カイロプラクティックでは、サブラクセイションを取り除くために上部頸椎部分のみを対象に、アジャストメントを行います。症状への診断・治療は行いません。アジャストメントは1箇所。あとは自然に委ねます。

→次はオフィス紹介

 

はじめての上部頸椎

臨床レポート&体験談

初めての方へ

TOPページへ戻る